4 第1章　空想の中の鉄道、再び　5/11 6

七戸〜盛田牧場前　Canon EOS RT　Tokina AT-X80-200mm f2.8　RDP2　1997.2

七戸川を渡る手前の大カーブ。レールバスがやってくる直前に降った新雪で、黒い森が美しく化粧されている。レールバスの色は肌色と朱色のツートンカラー。主役が画面の中に現れたとき、私の胸は高鳴った。最高の鉄道だと思った。

　

坪川　Canon EOS 620　SIGMA 28-70mm f3.5-4.5 UC　RDP　1993.2

視界がほとんど効かないほどの吹雪の中、七戸行きのレールバスがやってきた。ホームに近づくと減速をはじめたが、私が旅客でないことを知ると、そのまま停まらずにゆっくりと通過していった。

　

坪川〜道ノ上　Canon EOS 620　SIGMA 28-70mm f3.5-4.5 UC　RDP　1993.2

坪川のホーム上から道ノ上側を望む。前の写真の続きである。南部縦貫最長の坪川橋梁（63メートル）を渡ると、最急勾配の25パーミルの坂が待ち構えている。走行中に巻き上げられた新雪のせいで、いつもは愛らしいレールバスの表情が、何か思い詰めたように見えるのが不思議だ。